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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

相変わらず進まない年金記録の訂正

今朝の朝日新聞の読者投書欄に年金記録の訂正についての疑問、不満が掲載されていました。

投書者は86歳の男性ですが、昨年4月8日、年金特別便が届きよく見てみると、昭和30年代に5年ぐらい勤めた会社の記録がすっぽり抜けていたそうです。

奥さんが長く床に伏せっていて留守にはできない。手紙に関連書類を添えて簡易書留で所轄の事務所へ郵送した。

半年ほど前に電話で問い合わせをしたところ、「混雑しているので2年ぐらいかかります」と言われてあぜんとした。

本来より少ない年金をもらい続けて4半世紀、早く記録を戻してもらいたいし、年が年なので不足分の話もなしになってしまうのではないか。せめて80歳以上の人の記録は優先的にやってほしい。

と、ご本人にしてみればもっともな内容の投書でした。

ねんきん特別便は昨年3月までの水色の封筒と、4月以降の緑色の封筒と2種類あります。

水色の封筒については、社会保険庁側で記録の訂正がありそうだと最初から把握している人に送りました。

私も知り合いや親族にこの水色の封筒が届き、後学のため社会保険事務所に同行したことがあります。

いずれもその場で記録をチェックしてくれて、記録の統合の申立書を書き後日訂正が行われたという書面が届きました。

1人は既に年金を受給していましたが、記録を訂正後半年ほどしてまず時効にかかる前の5年分の差額が先に支払われました。時効特例で受給し始めた時から遡って差額分が支給されますが、その分は社会保険事務所に行ってから10ヶ月ほど後に振込みがあったと聞いています。

 

この方の場合、4月8日ということなので記録の訂正があるかどうか社会保険庁側で把握していない方の緑色の封筒だったのでしょうか。投書には書かれていないのでわかりませんが、5年間勤めた会社の記録がすっぽり抜けていて、それを証明する「証拠」もおありのようなので、すぐに社会保険事務所へ行っていればと、ちょっと残念です。

ただ、昭和30年代というと現在の年金制度ができたのが昭和36年4月1日からです。その前後となると会社もよくわからずあやふやだった時代があったらしいのですね。

会社がきちんと手続をしていないと、本来加入すべき人がもれているという場合もありますし、加入しなくてもいい人を加入させていたりする例もあると聞いています。年金番号が別になっていて統合されていない可能性もありますし、とりあえず行けばその場でマシンを操作して記録を調べてくれますので、ある程度そのあたりのこともわかったかもしれません。

 

地方などでは社会保険事務所へ行くのも1日がかりなんて所もあるようですが、この方のご住所は都内なので、行くのはそれほど大変ではないと思うのは、私が80代の方のことがよくわかっていないからかなあと考えてしまいます。

奥様をちょっとみていてもらう身内の方や友人などもいらっしゃらないのだろうかと、関係ないことを考えてしまいますが、社会保険労務士会に電話で相談していただくと、ねんきん特別便についての相談を社労士が無料でお受けすることになっているので、もう少し良い選択肢が示されたかもしれません。

埼玉県社会保険労務士会では、年金記録を調べることのできる端末機があり、連絡があればそれを操作できる社労士が出向いて調べることも可能だと聞いていたのですが、埼玉県社会保険労務士会のホームページを見ても、そのことは何も書いていないので、それは私の勘違いかもしれません。

 

いずれにしても、社会保険労務士会がそんなことをしているなんて知らない人の方が多いんでしょうね。

80代の方だったら「社会保険労務士」さえご存知ないかもしれません。

社労士会も「無償で協力する」とぶちあげたんだから、もっとアピールすればいいのに。かく言う私も労働法関係ばかりブログで書いて、社労士の看板である年金がちょっとおろそかになりつつあるので、ちょっぴり反省しています。

社会保険庁の発表によると本年3月までに受け付けた「訂正あり」の回答には「日本年金機構の発足を目途に確認作業を完了することを目指す」とありますが、曖昧な表現ですね。(参照)

国民が最も知りたいのは、「いつ差額の年金を支払ってくれるんだ」ということだともっとしっかりと認識する必要があると思います。

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