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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

自白強要が冤罪のもと 刑事裁判の闇

今や最もポピュラーな日本食であるお寿司は私も大好きですが、17年半それを食べることがかなわず、やっと食べることができたときってどんな感じなんだろうと思うニュースが先週ありました。

精度の極めて低いDNA鑑定が決め手となり幼女殺害事件の犯人とされ、無実の罪で拘留されていた方が釈放されて、久し振りにお寿司を食べたというニュースです。

その後、行きたかったカラオケに行った映像なども流れていましたが、ご本人が語るように、17年半の歳月は余りにも長く取り返しがつきません。

働き盛りだった40代半ばから熟年といえるような年齢まで無実の罪で自由を奪われていたのです。

日本の警察というのは「しょっぴれたらおしまいなんだ」とあらためて思いましたし、怒りや恐怖を感じました。連れていかれたら最後、連日連夜「お前がやったんだろう。白状しろ」と責め立て続けられ、頭が朦朧とする中で、つい「やりました」と言ってしまう。誰にでもあり得ることだと思います。

今回はDNA鑑定が大きく影響したらしいですが、今でこそ個人を特定できるほどに技術が上がったそうですが、当時の精度はかなり低かったということですから、それだけを盾に自白を強要し犯人と決め付けるなんて、なんて乱暴なんだろうと思いますが、現実に行われていたわけで本当に恐ろしいことだと思います。

釈放された「元犯人」の方によりますと、「お前がやったんだろ。白状しろ」と頭を小突かれたり、蹴飛ばされたりが何時間も続き、「死んだ方がよっぽど楽だ」と思ったとか。

つい、もうどうでもよくなって「ハイ、ハイ、私がやりました!」なんて誰でも言っちゃいそうですね。

それが狙いで「自白」させ、そんなことが裁判で決め手となって有罪になってしまうとしたら、日本の司法の公正さはどこにあるんだろうと思ってしまいます。

 

今までも冤罪事件があり、証拠のでっち上げのようなことが行われていたということが明るみに出ているのに、後から後から同じようなことが繰り返されるのはどうにかならないんだろうかと思います。

「自白」というのは、犯人しか知り得ない事実がはっきりしているもののみ信用するというように変えれば随分変わると思うのですが・・・。ただ、「やりました」だけではだめだとはっきりさせればいいのにと思います。それができないんであれば、今、いろいろ言われているように、取調べの様子を全面的に公開するしかないのではないかと思います。

 

社労士として興味深かったのは、この事件にからんで報道されたことで、別の冤罪事件で犯人とされていたが、再審後無罪となった方(現在83歳)が第三者委員会に国民年金の受給資格の回復を求める申し立てをしたという報道です。

申し立てによると、制度が始まった時は死刑が確定して収監中で制度について知らなかったため免除手続きをとらなかった。無罪判決を受け釈放されたときは既に57歳で受給資格を充たすことができなかったというものです。

はて、収監中の人が免除申請の対象者になるのだろうか。申請免除の要件は収入その他天災、失業等厚生労働省令で定める事由があるときなのでやはりなるのかな。いろいろ調べてみましたが、刑務所に収監中の人は免除申請を出してはいけないなんて規定はないですね。

いずれにしても、この方は無罪だったのですから、権利を奪われたことになるのでしょうが、取り返しのつかない時間ばかりでなく、様々な権利も奪われてしまう冤罪。

冤罪を防ぐということについて、もっと国家的に真剣に取り組んでいただきたいと思います。

 

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