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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

生き残るのは経営者としての独自の見識がある企業?

以前、若い先輩社労士のことを記事にしたことがありました。(参照)

彼は、勉強会で経営者に対する厳しい発言を繰り返す私について、何にもわかっちゃいないと思っていたらしく、ある定例会の後の懇親会のそのまた後の二次会で、「自殺した経営者なんて見たことないでしょ? 俺はあるんですよ」なんてことを私に言ったのです。

中小企業の経営者は経営に四苦八苦していて、従業員のことばかり考えてはいられないのだというような話の筋道だったと思うのですが、お互いに結構酔っ払っていたので、あまり実のある議論はできませんでした。

新聞の読者の投書欄にある32歳の男性の投稿を読んで、忘れていたそんな出来事を思い出しました。

投書者は就職氷河期世代です。7年間働いた職場を派遣切りで退職して現在就職活動中とのことです。

請負や派遣で就職氷河期世代を雇用の調整弁に使いながら、結局は雇用の確保もままならない経営者についての批判です。社員には成果主義を促しているのに自分たちは業績悪化を不景気のせいにして政治の助けを待っている。

このような状態が続けば若い世代は日本企業に魅力を感じなくなり、海外に流出して国は衰退するのではないか。経営者は従業員の生活を守ることに意識改革すべきという内容です。

 

今、中小企業は大変だと言われていますが、他がまねできない独自の売り物を持っている会社は元気です。そういう会社は人事労務管理についても普通の会社とは一味違ったことをしている場合が多いようです。

結局、小さい会社は大きい会社と同じようなことをしていたんではだめだということなのだと思います。

また、また、思い出しましたが、ある精密な歯車を作っている会社の経営者の方のインタビュー記事です。

大手自動車会社のお膝元とも言える場所に会社があるため、人材はみんなその関連会社に行ってしまう。採用に応募してくれるだけでもありがたいんだから、履歴書も見ずに先着順で採用する。

給料は完全年功序列型。同じ年の人は同じ給料、中途採用は2年分遅れた状態が最後まで続く。

 

採用については、試験をしている余裕もないということもあるけれど、先着順とすると、試験を受けた人より桁違いに個性が強い。そういう人でないと新しい技術はなかなかできないというのですね。ペーパーテストをくぐった人は危険を怖がったり、間違いをしないようにとするため新しい技術が出てこないというのです。

年功序列の賃金にしても、以前コンサルタント会社に依頼して成果主義を導入したことがあったそうですが、先輩が後輩に追い越されることを恐れ技術を教えなくなり、社内がぎすぎすした雰囲気になったため2年でやめたそうです。

先輩が後輩に何があっても給料や役職で追い越されることがないとはっきりしていると、どんどん技術を教え後輩が育っていくというわけです。結局、その方が先輩も楽になるわけですから。そうやって社内がいい状態で循環して技術が伝承され、より高いレベルに進んでいくということなのでしょう。

 

こういう経営者の話を聞くと、人の本質をよく見ているなあと思います。会社というのは社員があってこそという意識が高く、その社員をいかにして会社の思惑どおり働いてもらうかについての独自の見識があります。

個性的な会社に個性的な経営者ありということですね。同じことを違う人がまねしてやってもなかなか難しいのではないかと思います。

就職氷河期世代の方たちが「自己責任論」などを吹き飛ばし、社会に対して発言していくということはとても大事だと思います。投書の方が社員を大切にする経営者に行き当たり、無事就職できるといいなあと思います。

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