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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

久し振りに見たイタリア映画

私が一番最初に観たイタリア映画って何かなあなんて考えてみると、幼い頃テレビで見た「自転車泥棒」とか、「道」、「鉄道員」あたりですかねぇ。

「道」は好きな映画の一つで、大人になってから劇場で2度ぐらい、テレビでも何度か見ました。最初の頃は知的なハンディキャップのある優しい子どものようなヒロインに気持ちが動きましたが、何度かみているうちに粗野で野蛮でどうしようもないアンソニー・クインが扮する「ザンパノ」という男に何ともいえない哀れを感じるようになりました。

肉体を誇示してみせる芸人として生計をたてていた彼が、老いて肉体の衰えを隠しようもなくなり、以前のように芸がうまくいかなくなったときの哀れな様子に心動かされるようになったのです。多分、私も大人になったということなのでしょう。

他には、ルキノ・ウ゛ィスコンティ監督の作品が好きでよく観ましたが、最近はあまりイタリア映画を観ていませんでした。

昨日、「ライフ・イズ・ビューティフル」以来久し振りにイタリア映画を観ました。「湖のほとりで」という映画です。

イタリア国内のアカデミー賞ともいえる賞を10部門でとったそうで、新聞の映画評でも高く評価されていたので、おもしろそうと思って、例によってネットで50代以上夫婦の割引(2人で2000円)を利用してチケットをゲット。事後承諾で夫といっしょに観に行きました。

美しい湖がある村で起きた殺人事件。湖のほとりに美しい若い女性の全裸死体が横たわっていたのです。

街から捜査にやってきた初老の警部は、記憶をなくしていく病に冒された(認知症とかアルツハイマーとかという名前は出てこないので、病名はよくわからない)妻が入院しているため、高校生の娘と二人暮らし。自分のことを忘れてしまった妻のことや、年頃の娘を気にかけつつなかなかすんなりコミュニケーションがとれないという屈託を抱えています。

捜査が進むにつれ、警部と同じように家族内で様々な軋轢や葛藤を抱えた村人たちの様子が明らかになります。彼らとの会話を通じて自らの家族との関係を見つめなおす警部。次第に捜査も進展して真犯人も徐々に浮かび上がってきます。

 

正直なところ私としては、新聞で絶賛されていたほどの感動はなかったですね。いろいろなことがつまみ食い的に出てくるという感じがして、人間ってもっと複雑なんじゃないのかなあと思ってしまい、登場人物の気持ちの掘り下げ方が物足りないというような気がしました。

でも、村の人たちの住む庭のある一戸建ての家のたたずまいがなかなかきれいで、植栽なども手入れがされていて、道路も無粋なコンクリートなんかじゃない石畳というところに、「イタリアの香り」みたいなものを感じました。

「イタリアの香り」といえば、主人公の警部が日本でいえば「親爺」世代ですが、くたびれたよれよれ感がなくて、颯爽としているんですね。

特別ハンサムでもないしごく普通の容貌の人ですが、足がすらりとしていて、短めのコートが似合うんですね。何故、颯爽と見えるのかなと思えば、真っ白いワイシャツの襟がぴしーっと決まっている。スーツもコートもしゃきっとしているせいかななんて、映画とは関係のないところで感心してしまいました。

私が観た回は満席でなかなかの盛況でしたが、銀座という場所がらもあるでしょうが、ほとんどが中高年で、シルバー割引や50代以上夫婦割引なんだろうなあという感じでした。若い人にこそいい映画をたくさん観てほしいのに、割引がなくてかわいそうだなと思います。せめて夏休みぐらい学生など若い人達に大盤振る舞いして、彼ら彼女らの感性を磨いてあげる映画館があってもいいのになあと思いました。

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