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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「幸せはシャンソニア劇場から」を観る

昨日、観たいと思いつつ見損なっていた映画「幸せはシャンソニア劇場から」を観ました。

それほど期待していなかったのですが、とても良い映画で夫婦50代割引で1000円で観ましたからなんだかすごく得した気分です。

以前に新聞の映画評で観たときにはさびれた劇場の再建物語程度の感じで受け取っていましたが、大雑把に言えばそうなのですが、様々な人生模様が繰り広げられてとても上質の人情劇に仕上がっています。

物語の舞台は1936年、パリ下町の歴史のある大衆的な劇場ですが、当時の世界的不況の影響や出演芸人の芸のまずさもあり客足も遠のくばかりで、とうとう持ち主は自殺、借金のかたにとられ劇場は閉鎖に追い込まれます。

ずっとそこの従業員として働き劇場を愛していたピゴワルは、職を失った上にいっしょに働いていた妻にも浮気され家出されてしまいます。

酒びたりの日々を送る彼の生活を支えるのは健気な一人息子ジョジョ。小学校高学年ぐらいでしょうか。ピゴワルに内緒で路上でアコーディオンを弾いて日銭を稼ぎます。しかし、それが当局の目に止まりピゴワルは保護者失格とされて、今では裕福な貿易商と再婚している元妻のもとへジョジョは引き取られてしまいます。

 

何とかして息子を取り戻そうと、酒をやめたピゴワルは劇場を「占拠」して昔の仲間とともに劇場の再建をしようと奔走します。

そこに現れたのが若くて美人で歌のうまいドゥースです。

彼女の歌は拍手喝采大受けで、劇場の再建なるかと思わせますが、彼女は自分のステップアップのために劇場を去ってしまい、またまたピンチとなります。

その後、映画は意外な展開をみせて事件が起こり・・・。うーん、これから観る方のために書けないのが残念。

労働者革命を語る自称「赤軍兵士」の青年、ある事情から20年間ひきこもりでラジオを聞いていた「ラジオ男」や、表社会に打って出ようとしている「裏社会のドン」的な男、劇場を愛する下町の人々、隣国ドイツではヒトラーが台頭してフランス国内でも右派と左派がせめぎあう政情不安な世相をバックに物語が繰り広げられます。

人生で大切なのはお金や財産ではなく回りの人を愛し、その人たちとの絆を結ぶことと思い起こさせてくれる、心温まるラストシーンが待っています。

 

物語の後半で同僚たちの支援によりピゴワルとジョジョが再開するシーンは思わず涙が出ました。父子の愛、男女の愛、隣人愛、友人との愛、様々な普遍的な愛が描かれています。

社労士的にはその時代にゼネストの末に「週40時間労働、2週間のヴァカンスを勝ち取った」というニュースを劇中で流していたのが興味深かったです。

若い頃はナイーブな雰囲気の優男系俳優で、私が一時期好きだったジャック・ぺランが「コーラス」もそうだし、立派な製作者になったのもうれしいことですね。

「パティニョールおじさん」以来、私にはおなじみのジェラール・ジニョも相変わらず達者な演技でした。

久し振りにフランス映画を堪能しました。

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