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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

電子申請は金食い虫?

大きな声では言えませんが、私は結婚して〇十年、家計簿もつけたことのない自他共に認める「どんぶり勘定女」です。毎日のように買い物に行っているのに物の値段が覚えられないという脳の構造になっています。

というわけで、3年前に開業した時、もう若くはないし自分の好きな分野、得意分野だけで勝負していこうと思いました。手続業務は最初からしないと決めました。

それでも、社労士会で電子申請のための電子証明書だけはとりました。当時、社労士会では盛んに証明書をとるようにと推奨していたからです。

社労士の看板を出している以上、何かの折にやらざるを得ないことがあるかもしれないし、これからは電子申請の時代になるんだろうと漠然と思ったということもありました。

ところが、電子申請を経験した回りの社労士から聞こえてくるのは電子申請の使い勝手の悪さの話ばかりです。1件やるのにえらく時間がかかったとか、導入段階でつまづくというような話です。

社労士会では県全体や各支部で電子化研修などを何度も行い、電子申請の普及に力を入れていますが、あまり大きな成果が上がっているという話は聞きません。

私の知っている顧問先をたくさん持ってばりばり仕事をしているような有能な社労士は、「僕は電子申請はやりませんよ。かえって手間隙かかるし、東京あたりで開業している友人もみんなそう言ってますよ」と語っています。彼は以前IT関連会社に勤めていたパソコンにはとても明るい人です。

 

それを裏付けるような記事が昨日の朝日新聞のなんと一面に掲載されていました。

国の行政手続の電子申請のうち、非効率なため利用率が1%未満のものが2割もあるというのです。

現在行われている事業仕分けの対象になりそうだということで、大きくとりあげられたようです。

各行政庁ごとにいろいろなシステムを使っているため、全体の利用率は34%でも利用率1%未満もかなりあり、そのうちのかなりの部分が厚生労働省所管だということで、前述の社労士の話ももっともなのかなあと思います。

記者の体験記が書かれていましたが、社会保険庁の電子申請に挑戦したということで、まさに社労士の範疇のものをやってみたようです。システム部門の経験者なのに、それ用のソフトのダウンロードなど最初から戸惑うことが多かったそうで、相当やりにくいというイメージを持ったようです。

おまけに私が取得したように前もって電子申請用の電子証明書等の取得が必要で、パソコンや携帯でチョチョイのチョイと入力してできるという構造にはなっていないんですね。

 

2003年に当時の森内閣の肝いりで始まった電子申請ですが、役所がシステム会社に丸投げしたため、一つのシステムを作るのに数十億単位の開発費が動き、「ITゼネコン」とも呼ばれたというから驚きです。しかも、各省庁がバラバラにシステムを構築したため、複雑でわかりにくいものになってしまい、今から共通化しようとすると莫大なコストがかかるそうです。

さて、今後非効率のレッテルを貼られそうな厚生労働省関係の電子申請はどうなっていくのか、興味深い問題となりそうです。

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