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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社労士試験合格発表雑感

先週の金曜日、私が社労士会支部の日帰り研修旅行に行っていた頃、8月に行われた社会保険労務士試験の合格発表がありました。

合格した皆様、遅ればせながらおめでとうございます。

残念ながら不合格だった方、この試験は実力があっても落ちることがあるし、その逆もありということで、社会保険労務士になろうとするのならば、通らなければならない関門です。

私の回りの社労士を見回しても、1回で合格した方は少ないし、何度も挑戦して合格した方の方が意外とばりばり活躍していらっしゃるようにも思います。

月並みな言い方ですが、気を取り直して捲土重来を期してください。

私も試験監督主任者として8月の試験に参加?していましたので(過去記事参照)、何となく合格発表は気になります。

まず、私が担当した40人の部屋からは何人の合格者が出たのか確認してみました。

2人の欠席者がいましたので、正確には38人です。

試験センターのHPで確認すると、何と2名しか合格者はいませんでした。

午前中などはしわぶきひとつ聞こえず、皆さんの真剣さがひしひしと伝わってきたのに、ほとんどの方は不合格だったんだなあと、今年の合格率が7.6%ですから、やむを得ないこととはいえ、軽いショックを覚えます。

択一式試験の国民年金法では1問で「解答無し」があり、作問のミスがあったようですね。実は、労働法関係の問題はすぐに目を通したのですが、年金はちらっと見ただけで、今月半ば過ぎに、ある金融機関の年金相談に行くことになっているので、その前に復習のつもりでやってみようと思っていました。

こういう作問のミスはいただけませんね。

五肢択一で正解がないとなると、受験生はとても迷いますから無駄に時間を費やすことになります。過去にも同様のことがあったので、あってはならないことがまたしてもあったということで、そろそろ試験形態を見直す時が来ているんでしょうか。

 

制度発足以来40年余りたち、社会保険労務士に求められる能力や期待される能力というのは当然変化していると思います。

最初は労働保険、社会保険の手続のスペシャリストとして行政側からの期待もあったと聞いています。

制度発足以来開業していて現在もたくさんの顧問先をお持ちのある大先輩の話によると、「〇〇さん、早く開業してよ」と行政関係者に言われ、労働保険、社会保険に加入していないような顧客を紹介してもらったりしていたということで、もちろん、今は絶対そんなことはありませんが、行政の窓口業務をスムーズにする橋渡し役としての期待が随分あったようです。

手続業務というのは、行政の書式にのっとり細かいところも丁寧にもれのないようにやるということが求められ、現在の間違い探しのような社労士試験を要領よくやれる人には確かに向いているのかもしれないと思わなくもないですね。

 

しかし、現在社労士に必要と思われるのは、必ずしもそればかりではなく、労使トラブルを未然に防いだり、複雑な年金制度をわかりやすく説明するコンサルタント能力であり、労働法・社会保険法の専門家としての社会に向けての発信能力であり、それらを裏付けるためのリーガル・マインドであると私は考えています。

それは、あくまでも私の個人的見解であり、「社会保険労務士」と正確に言える人がどれだけいるだろうという現状の社会からは、そこまでの期待も認識も多分ないでしょう。

社労士会内部でも「まずは手続業務ができなくちゃ一人前の社労士ではない」という空気もあります。

しかし、社労士会が組織として今後の社労士が資格を生かしてどのように業務を展開していくのかのビジョンを持たない限り、会社員時代の収入をなかなか上回れない社労士がいる現状を変えていくことはできないだろうと思います。

社労士試験をどのようなものにするのかは、そんなことと密接に関係していくことだと思いますが、もう何十年も同じような形式が続いているということが、私には不思議なことのような気がしています。

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