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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

前納した任意継続被保険者の保険料の還付

昨日記事にした足立区の講座で参加者の方からいくつかの質問をお受けしました。

一つだけはっきりと自信を持ってお答えできないことがありました。

最後におまけ的にお話した年金にからんで、健康保険の任意継続被保険者の前納した保険料の還付についてのご質問です。

労働法関係のことは私もだいぶ頭に入っているのですが、健康保険、しかも保険料の支払という手続的なことは、日頃業務としてやっていないので、ちょっとウィークポイントです。

ご質問者は、退職後現在専業主婦となり来年早々に再就職の予定がある方です。

雇用保険の基本手当てを受給中のため収入がありますから、国民年金は第1号被保険者で保険料を自分で支払い、健康保険は国保ではなく任意継続被保険者となっているとのことですが、どちらも来年3月までの分を前納しているため就職したら還付されますか?

というご質問です。

国民年金の方は還付されるという知識はありましたから、還付請求書を出してくださいと申し上げました。でも、もっと細かいところの知識はなかったので、帰ってから調べましたら、役所から還付請求書が送られてくるのですね。それを書いて出せば指定した銀行口座などに振り込まれるということです。

 

問題は任意継続被保険者の保険料の前納分です。

それについては、ちょっと確実じゃないので今加入している健康保険組合か、協会けんぽ(全国健康保険協会)にお問い合わせしていただくということをお願いして、ごめんなさいということになり、社労士としてはその程度の知識は仕入れておかないといけないと反省しました。

ということで、帰ってから調べてみましたら、結論から言うと再就職した場合には還付されます。

その他の理由では主なところとしては死亡したときぐらいです。(協会けんぽHP参照)

この根拠となるのは健康保険法第38条です。

任意継続被保険者が資格を喪失する時について規定があります。

1.任意継続被保険者となってから2年を経過したとき

2.死亡したとき

3.保険料を納付期日までに納付しなかったとき(初回を除く、また、正当な理由があると保険者が認めた場合は除く)

4.被保険者となったとき

5.船員保険の被保険者となったとき

6.後期高齢者医療の被保険者となったとき

以上のときだけなんですね。

 

再就職すれば4.の被保険者になりますから、資格を喪失するため喪失以後の前納分については還付されるというわけです。

注意しないといけないのは、結婚して配偶者の扶養家族になったときです。それについては資格喪失として列挙されていませんから、資格は喪失せず1.の理由にある2年を経過するまでは、任意継続被保険者のままですから保険料を支払わなければならない=前納分は還付されないということですね。

また、国保に加入しても資格喪失とはなりませんから、2年経過するまでは国保に変更するということもできないということになります。

しかし、裏技的な話であまり大きな声で言えることではないのですが、任意継続被保険者をやめたくなったら保険料を納めなければよい、すなわち3.の要件に該当して自動的に資格を失ってしまうようにすればいいというわけです。

この辺の知識は私もありました。毎月納めていればそういうことも可能なのですが、とご質問者にもお話をしましたが前納ということは頭になかったので返答に窮したという次第です。講師なんて言ってもいつもいろいろ勉強させていただくことの多い私めでした。

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